皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。
「ニコニコ動画」の運営を行っている株式会社ドワンゴならびに親会社の株式会社KADOKAWAに対して、大規模なランサムウェア攻撃が行われ、グループ全体の業務が停止し、特にニコニコ動画のサービス復旧には1か月以上かかると発表されました。
ランサムウェア攻撃により、業務システムに大きな被害が出る事態は、ここ数年相次いでいます。今回はそれが一般の人が利用している大規模なクラウドサービスにまで被害が及ぶ事態となり、影響範囲が広くなっています。
過去の記事でも情報共有していますが、今の「ランサムウェア攻撃」は、単に「ランサムウェア」という名のウイルスを送り込んでくるものではありません。
今のランサムウェア攻撃とは、不正アクセスを行うことで利益を上げることを目的とする犯罪集団が、特定の企業を標的に選び出し、その企業の持つ脆弱性をついてネットワークに侵入し、次第次第にパソコンやサーバーを乗っ取っていって、最後には会社全体の情報システムを掌握し、データを暗号化したり、データを持ち出したり、サービスを停止したりするものなのです。
今回のニコニコ・KADOKAWAグループに発生している事態は、まさにそれなのです。同社・夏野社長のメッセージにもある通り、サーバーセンター全体のネットワークを物理的に切断し、機器の電源を切って、オフィスも閉鎖にして全社員リモートワークにするというような事態になっています。影響は同社グループの出版事業にまで及んでおり、支払も滞るような事態とのことです。
ニコニコ動画を運営している株式会社ドワンゴは、柔軟な経営方針で知られてきた会社です。今回の事態に対して、本来はライバル関係にあるYoutubeを活用して情報発信したり、エンジニアが3日で作り上げたニコニコ動画の原型のようなサービスを臨時に立ち上げたり、必死の対応を取っています。それに対して、日本のユーザーからも応援する声も沢山上がっています。
関連リンク
https://tp.kadokawa.co.jp
https://www.youtube.com/watch?v=cEGsGL9vtQk
https://www.youtube.com/watch?v=Kyz47Md9fCw
しかし、当然のことながら、このような事態は全く好ましいことではありません。同様の事例が続かないように、各社が事前に今以上のセキュリティ対策を実施することが必要です。
ランサムウェア攻撃に対する対策については、下記の記事をご参照ください。
この内容が皆さんにとって何かの参考になればと思います。
今後も新しい情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。
プライバシーザムライ
中 康二