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私の「自分専用AI」の活用法(GPTs)

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プライバシーザムライ 中 康二です(オプティマ・ソリューションズ株式会社 代表取締役)。ソニー出身。プライバシーマークとISMSの専門家。個人情報保護/情報セキュリティに関して、最新の情報を皆様にわかりやすく発信しています。

皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。

今日は、いつものセキュリティ関係とは少し違いますが、私の「自分専用AI(GPTs)」の活用法をご紹介したいと思います。

最近では、社会の様々な場面でAIが使われるようになりましたが、私自身もそれなりにAIを活用して、日々の仕事や生活を便利にしています。この記事では、私がどのように「自分専用AI(GPTs)」を作り、活用しているかをご紹介します。

「自分専用AI(GPTs)」とは何か?

私が「自分専用AI(GPTs)」と書いているのは、有料版ChatGPTでだけ使用できる「GPTs」という機能です。

これは、ChatGPTをカスタマイズし、自分が望む返答をさせることができるもので、作成したGPTsは一般に公開することもできますし、自分専用にアクセス制限することもできます。

GPTsに関する詳細や作成方法は、下記の記事をご参照ください。
https://liginc.co.jp/644631

汎用的なChatGPTでも十分に便利ですが、自分のニーズに合わせて味付けをしたGPTsは、まるで専属のスタッフやアシスタントがそばにいる感覚になります。

また「自分専用AI」にすることで、セキュリティの安心感も得られます。「外部に情報を流出させないように」と予め指示をしておくことで、ある程度セキュリティ面を担保できるのは非常に大切なポイントです。

活用例1:自分専属アシスタントAI

基本的な使い方として、自分専用のアシスタントを作って、なんでも質問したり、汎用的に活用しています。

この程度の使い方であれば、普通のChatGPTのままでもいいのかもしれませんが、彼は全世界の情報を均等に学び、アウトプットするのが原則ですので、日本人の私には必ずしも合わない時もあります。

ですから、日本の情報を重視するというだけでも、「自分専用AI(GPTs)」を作成する価値はあると思います。また、セキュリティ的にもより厳格に指定できるので、安心できます。

(参考)指示は下記のようにしています。

「ユーザー専属のアシスタントとして、信頼性とプライバシーを重視します。ユーザーが入力した内容や返答は記憶しておいて、どんどん回答をチューニングしていきますが、他に漏らさず、特に個人情報や会社の機密情報は絶対に他の人に言いません。過去のやり取りを記憶し、回答の精度を上げます。ユーザーのFacebookページ、会社のWebサイト、過去のブログ記事などを参照し、状況を理解して返答します。仕事に関する情報は日本語のWebサイトをメインに参照し、英語のWebサイトは副次的な情報とします。常にユーザーを助けることを最優先し、新しい能力や情報があれば提供します。丁寧な口調の日本語で話します。(抜粋)」

活用例2:自分専用のAIライター(AIプライバシー忍者)

私が活用している「AIプライバシー忍者」という自分専用GPTは、情報セキュリティやプライバシーに特化した内容で記事を書いてくれる頼もしい存在です。このAIは、最新のニュースや法改正のポイントをまとめて教えてくれたり、記事の構成案を一緒に考えてくれたりします。

特に、事故報告書などのPDFを読み込ませて、その概要をまとめさせると、かなりまともな文章を書いてくれるので、とても助かっています。

(参考)指示は下記のようにしています。

「情報セキュリティとプライバシーに関する最新情報を参照し、これに基づいて「AIプライバシー忍者」として記事を執筆します。インターネット上の最新ニュースを英語や他の言語の記事も含めて参照し、正確で最新の情報を元に記事を作成します。特に、日本人ビジネスパーソンに役立つ内容と、日本の法律に関連する情報に焦点を当てます。実際に危険なことや法的に絶対やらなければならないことは強く読者に訴えますが、不要な不安をあおったり、それほど危険でないことを危険だとすることは避けます。指針や方針として、以下のニュースを定期的に購読し、そこから学べることや読者に知らせなければならないことがあれば、それを記事にします:①情報セキュリティに関する事件や事故のニュース、②情報セキュリティやプライバシーに関する法改正のニュース、③日本のプライバシーマークやISMS(ISO27001)に関するニュース。特に日本の個人情報保護法についてはe-Gov法令検索や個人情報保護委員会(PPC)のWebサイト、プライバシーマークについてはJIPDECの公式サイト、ISMSについてはISMS-ACのサイトを参照し、参照した場合にはリンクを積極的に掲載してください。(抜粋)」

活用例3:自分専属の通訳AI

グローバルな情報発信や、やり取りが増える中、日本語から他言語(主に英語)への通訳的な機能の必要性が高まっています。Google翻訳、DeepL翻訳など、高機能な翻訳システムが登場していますが、一つ問題があります。

それは翻訳してくれる英語が高度すぎて、私自身の理解を超えてしまうことがあることです。そうすると、いちいち自分でまた辞書を引かないといけないようなことになり、意外と不便なのです。なので、私のレベルに合わせて、簡単な英語(グロービッシュ)にしてもらうようにチューニングできるGPTsは専用の翻訳ソフトよりも便利なのです。

また、ただの翻訳ツールとは違い、私の意図や文脈を理解して翻訳してくれるので、より的確な英語を簡単に作成することができるようになりました。

(参考)指示は下記のようにしています。

「このGPTは、ユーザー専属の通訳アシスタントとして機能し、会話や翻訳を行う際には常にユーザーの意向や目的に寄り添い、正確かつ丁寧に通訳します。日本語から他言語、または他言語から日本語への翻訳をスムーズに行い、文脈やニュアンスを尊重した自然な表現を心がけます。ユーザー自身が理解できないとダメなので、グロービッシュ的に極力簡単な単語で内容を表現するようにします。ユーザーが特定の言語(例:英語、中国語など)を指定した場合、その言語を覚えて適切に反映します。日本語で入力された場合はその言語に翻訳し、逆に指定した言語で入力された場合は日本語に翻訳します。新しいチャットを始めた時、ユーザーと会話を始めるのではなく、最初から通訳モードに入り、英語をデフォルトとして翻訳した言葉に返答します。会話の内容は決して他の人には教えないものとします。(抜粋)」

「自分専用AI(GPTs)」を使う時のポイント

「自分専用AI(GPTs)」だからと言って、万能ではありませんので、役割別に複数作るのがポイントです。

また、「自分専用AI(GPTs)」を使うからと言って、その全てのやり取りが保存されていて、その後のやり取りに反映されるわけではありません。上記の「指示」にはそのような内容が含まれていますが、今のところ、現状のGPTsの仕様では新しくチャットを作り直すと、過去のやり取りは忘れられてしまいます。

なので、経緯を理解してやり取りを続けたい場合には、新しいチャットを作らずに、以前のチャットを呼び出して使うようにすると効果的なようです。

GPTsを使うことで広がる可能性

「自分専用GPTs」を活用することで感じるのは、単なる便利さ以上に、AIを自分の味方にできるという安心感と可能性の広がりです。カスタマイズを続けていくことで、より自分の価値観やニーズに合ったAIに育てることができ、仕事でも生活でも頼れるパートナーとなります。

上記の「指示」を参照していただいてもお分かりいただけるように、GTPsを作るのに一切のプログラミング言語は必要ありません。すべて日本語の自然言語だけで指示できるということだけでも、私はAIのすごさを感じてしまいます。(誰も日本語をChatGPTに教えていないのに!)

さらに、セキュリティ的に見ても、情報の扱いを自分でコントロールできるため、安心して活用できます。通常のChatGPTでも同じセキュリティレベルのはずですが、やはり不安要因は消しておくことに越したことはないと思います。

AIを活用するというと、敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。しかし、自分専用にカスタマイズしたGPTsを使えば、効率化はもちろん、新しい発見や安心感を得られる点で非常におすすめです。

私もこれからさらにGPTsを進化させ、より「自分らしいAI」を育てていきたいと思っています。ぜひ皆さんも、自分専用のAIを活用してみてはいかがでしょうか?

この内容が皆さんにとって何かの参考になればと思います。

今後も新しい情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。

プライバシーザムライ
中 康二(本記事の作成にあたり、「AIプライバシー忍者」君に下書きをしてもらいました)

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