イリモトメディカル様(健診遠隔画像読影サービス、ISMS取得) | オプティマ・ソリューションズ株式会社 オプティマ・ソリューションズ株式会社
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イリモトメディカル様(健診遠隔画像読影サービス、ISMS取得)

ISMS取得

放射線診断専門医による健診遠隔画像読影サービスを提供している
株式会社イリモトメディカル。

自社を外部の視点から評価されることで、信用度を高めるため、
ISMS(ISO27001)認証を取得しました。

今回、そのISMS認証の取得にあたり、医療事業者として意図したことや、オプティマ・ソリューションズのコンサルティングを利用した背景と効果について、同社 代表取締役・煎本 正博様/専務取締役・技術部長・煎本 雄一様/企画部部長・白井 明子様に詳しくお聞きしました。(担当コンサルタント:生方淳一)

株式会社イリモトメディカル様

イリモトメディカルさんについて教えてください。

弊社は、放射線科診断専門医による遠隔画像読影サービス、いわゆる「遠隔読影」の会社です。
レントゲン写真を撮影したら、専門の放射線科専門医が見なくてはなりません。
しかしながら、現在、日本の放射線科専門医は8,000人しかおりません。
全国の画像を全て見るにはまったく足りていません。

私(煎本 正博様)もその放射線科専門医の一人なのですが、
その力を有効に利用するため、この遠隔読影の事業を始めました。
医療の質の向上を実現するには、ベテラン医師の力を有効利用し、
より多くの画像を見られるようにすることが大切です。

幸い、この東京の文京区近辺には、大学も多く、ベテラン医師がたくさんおり、
オフィスに来ていただきやすいのです。
地方までレントゲン写真を見に行くのには時間がかかりますが、
ネットでオフィスに画像を集約すれば、すぐに診断することが可能です。

インターネットを利用し、現地に赴かなくても、
ベテラン医師がその力を効率よく発揮できるのが弊社の「売り」です。
こうした理念で事業を続けていると、多くのご依頼もいただけるようになったので、
より多くの医師に来ていただき、職員も雇い、徐々に法人の形を整えてきました。

今回、ISMSの認証を取得するに至った背景をお聞かせください。

実は、医師は勤務医をやめて独立すると、クリニックや病院を作るのが普通で、
会社を作って事業を始めると、どうしても奇異な目で見られがちです。

そこで、そのイメージから脱却するために客観的に会社を評価していただき、
社会性を担保することが大事だと考えました。
インターネット上では、どのような会社なのか、誰が運営しているのかなど、
詳細を公開していないところもありますが、私たちとしては客観的な情報を全て表に出すことで、
信用度を高め、安心していただきたいと思っています。

これまでも、国からの助成金による読影システムの自社開発や、
経営大賞等のビジネスコンテストでの受賞等を通して、企業としての社会的な評価を得て参りました。
その後、さらにISMSを取得し情報セキュリティをしっかりしているところを公に示したいと思いました。

新規営業のクライアント様からは、医療情報をきちんと取り扱っているのか必ず聞かれますし、
既存のクライアント様からは医療情報管理につき定期的にアンケート調査などを受けます。
その点、ISMSを取得していると回答も簡単ですし、信頼性も大きく増します。

コンサル会社をどのようにして選びましたか?

ネットで検索して、御社のホームページを拝見したところ力を入れていると感じました。
また、セミナーに参加し丁寧に対応していただきました。
その後もメールで最新の情報を配信していただいておりましたので、
御社なら安心だと思いました。

オプティマ・ソリューションズを選定した理由をお聞かせください。

御社はトータルで良かったんです。まず審査員兼務のコンサルタントがいる点。
そして、ひな形の提供は他のコンサル会社もありましたが、
「自社で運用が出来るように丁寧に教えてくれる」という点が特に良いと思いました。
全部書類作成を代行してくれるという会社もあり、その時は楽だとは思いますが、
自分たちの力が育たないと思いました。

どのような社内体制で取り組みましたか?

白井がメインで、私(煎本 雄一様)も一緒に取り組みました。
コンサルタントの生方さんに定期的に来ていただき、
打ち合わせを行いました。

今回を機会に情報セキュリティ対策で強化したポイントを教えてください。

もともと設備は整っておりましたので、特に大きな投資はしませんでした。

業務の流れをはっきりさせ、品質マネジメントシステム(ISO9001)に近い
手順で評価していき、リスクアセスメントを時間かけてやりました。
しっかり数値で表すことができ、情報セキュリティに対するレベルが上っていきました。

最も苦労したことは何でしたか?

そうですね、やはりリスクアセスメントですね。
試行錯誤しながら業務の分類をしていきました。

それまでは暗黙で分かっていたことだったのですが、
可視化することによりフローの整理ができました。

審査を受けての印象を教えてください。

審査員さんには丁寧に細かく見ていただきました。
特に法的な部分を細かく聞かれましたね。

コンサルタントの生方さんに事前にリハーサルを
やっていただきましたので安心して取り組めました。

生方のコンサルティングにはご満足いただけましたか?

コンサルタントの生方さんはフレンドリーで難しいことも単純明快
にご説明してくださり、とてもわかりやすかったです。
疑問に思っていたことが腑に落ちる感じで理解してできました。
細かく質問をしても、何度も連絡を下さり社員教育のレクチャーもしていただきました。

ISMSを取得して良かったことは何ですか?

営業としては今後ツールとしてと使えると思います。
社内でも啓蒙はこれからも必要ですが認証を取得したことで更に
「しっかりやっていこう!」と言えるようになりました。

しかし取得後少し緊張感が切れてしまいましたので、
気を引き締めていかないといけません(笑)

その点コンサルタントの生方さんには月1で来ていただき、
きっちりフォローしていただけるのでありがたいです。

これからISMSに取り組まれる方に何か助言はありますか?

リスクアセスメントをすると、「業務の見える化」として使えるのが
利点だと思います。(白井様)

トップも参加して組織で作るものなので、何のために取るのか目的をはっきりさせることが大事です。
またISMSの認証が業務を阻害するものであってはならないと思います。(煎本 雄一様)

医療機関で医師がトップになると、どうしてもお山の大将、俺が一番となってしまいます。
しかし、チーム医療はボトムアップなんです。
ISMSの構造を理解し取り組むと医師のその考えが変わるのではと思います。
なんと言っても患者さんの命が大切なんです。
全体で命を守っていくことが何よりも大事だと思います。(煎本 正博様)

本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました。

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イリモトメディカル様(健診遠隔画像読影サービス、ISMS取得)

主な事業内容:放射線科診断専門医による遠隔画像読影サービス

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